っということで?
2月26日(木)は先週末の土日出勤の代休&自費で参加してきました。
『ARビジネスの最前線』
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/EVENTS/20090107/322349/
まぁ空いてるだろっと高を括ってましたが…
えええええええ?!150人くらいいるんすが…
冒頭の主催者の挨拶でも、「こんなに集まるとは当初予想してなかった」というくらい混んでました。そんなにきてるのかAR?!っと期待も高まります。さてセッション開始です。
1、基調講演 ARの可能性と未来 暦本純一氏
まぁなんつっても研究者。見たり試したりしてることが一歩先。
意外に?歴史の古いARにおいて、マーカー技術は枯れた技術と言い放てるのはさすがです。(この後のセッションはほとんどマーカー技術を使ったものなんですが(^^;)
面白かったのがマーカーそのものを見えなくする技術。人には認識できないようなダイオードの特定の点滅から、IDを認識しているカメラ。これは使えそう。 ARの明るい未来が語られました。
2、技術解説 ARの仕組みを理解する 橋本直氏
言わずと知れた?日本にARを広めたサイト、工学ナビの中の人。
お世話になってます。そして大学卒業おめでとうございますww
ARとは的な解説は措いといて、家具配置シュミレーションというビジネスモデルはなるほどなぁと思いました。
お昼挟んで午後セッション開始。
3、携帯電話での活用1 「実空間透視ケータイ」の紹介 小林亜令氏
KDDIの方の新サービス紹介でした。来月にでも出てくるらしい。
難しい技術はわかりませんが、磁場情報でより細かい位置情報を取得して、周辺情報や自分自身のステータス(歩いてるのか、電車に乗っているのかとか)を得て、それに相応しいインターネット上の情報を提供するというものでした。うーん上手く説明できてないなw
4、災害対策システムへの適用 緊急時のAR活用を考える 松崎和賢氏
基本的にまだARが災害現場に用いられたという事例はないとのことでしたが、避難経路の情報や災害現場での情報を後から来た人に残す手段としてのAR活用というのは新鮮でした。ただ災害って言葉がつくとどうして軍事的な方向になるんだろう…
5、携帯電話での活用2 ポインティングアクセス技術と拡張現実(AR)-「AR+携帯電話」への期待- 山崎順一氏
「普通の携帯には興味ありません」
というのも先のKDDIでもそうなんだけど、やっぱり「日本の携帯」が絡むと、正直サービスがダサくなる…ARの技術はiPhone、Windows Mobile、Androidあたりと結びついてなんぼだと思います。
6、大学発ベンチャー ARを使った遺跡復元 大石岳史氏、角田哲也氏
飛鳥京の建物をARで表示するという規模のデカさと、建物のARとしてのクオリティにこだわっているのが素敵。アミューズメント的なビジネス展開というものの可能性の片鱗は感じました。
7、個人ARプロジェクト シーン認識エンジン「SREngine」を使ったARアプリの紹介 金村星日氏
こんなのがあるとは知らなかったってこともあり、これが今回のセッション中で一番インパクトが強かったなー。のでサイトリンク。
iPhoneのカメラを使って風景(シーン)から特異点抽出して場所を認識し、DBに登録されている付随情報をポップアップさせる仕組み。
何よりiPhoneとサーバ(DB)の完璧なクラサバ構成出来てて、風景以外の情報を得ていないというのが面白い。完全な個人活動というのには脱帽です。今後も要注目。
8、ビジネスへの応用 AR技術を活用したインタラクティブメディアの展開
もたい五郎氏
飛び出す絵本的な使い方など遊び心を忘れないARの活用法。
これはいままで色んな会場で見てきましたwターゲットを美術館やイベント会場に限っている点では6のセッションと近いものがあるのかもしれない。
9、ビジネス・パネルとQ&A 商業化に向けて足りないものは何か?
角田哲也氏、山崎順一氏、もたい五郎氏、濱野智史氏
司会:武部健一
ちょっと司会の人の質問の意図と回答者の話がずれてることがありましたが
興味深かったのが、「ARの普及には何が必要か」ということに関しては
『みんなが使っているから使いたい』と思わせるサービスかディバイスが出ること、そして標準化された規格が作られること(←これは深く語られませんでしたけどw)。
あと「ARによってHMD(ヘッドマウントディスプレイ)は普及するか?」という質問には全員がノーと答えたこと。HMDを日常でつけるということはやはり異質で一般的には広まらないというのだ。
やったね、Eye-Trek!やっぱりこのディバイスはいい位置にいる!オリンパスさん頑張ってくださいw
さて、全体を通しての一番の感想。
「ARビジネスモデルはまだ確立していない」
まだまだ全然始まってない。
が、それがゆえに可能性も未知数。じゅうぶん今から開拓できる分野です。
さーこれからも追っていきますよー。
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