前回の話でWebアプリへ移行していく流れはわかったと思いますが、では本当に今企業が持っている社内システムは全てWebアプリへ移行していくのだろうか?
恐らく答えは否。今までに企業内で構築してきたシステムをそのままWebアプリへ持っていくにはリスクも多く、大きな決断が求められるだろう。
だからと言ってこのまま企業内システムを維持、または構築、増築してくにしても場所、コスト、運用の限界がある。
ではどうしたらいいか?という観点で出てきたのが「仮想化」だ。
これも数年前から先駆者であるVMwareや、後を追うMicrosoftが無償で技術提供してきているので触ってみた人も多いはず。
要は1つのマシン上でソフトウェアを用いて複数のOSを起動でき、ネットワーク上ではあたかもそれらのマシンが個別に存在しているかのように見える。
極端な話、高性能なマシンであれば10数台のサーバを同時にそれ1台で起動することも可能なわけだ。(これはここ最近のハードウェア(マルチコア等)の技術進歩による影響が大きいともいえる)
そして更に大きな利点として、マシン上で動く複数のOSに対してCPUやメモリの割り当てを任意に変更でき、それらの機能が不足してきたと思えば基となるマシンを変更すれば済む。ハードウェアのアップグレード、移設が非常に簡単なのだ。(本来ここでHyper-vの話になるのだがこちらの詳細は後日)
仮想されたシステムは移設・増設が簡単となれば
はい、そのシステムはクラウドへ持っていっても構いませんね。
つまり仮想化はプラットフォームをクラウドへ持っていくために最も効率のいい手段といえるだろう。
仮想化はいいこと尽くめのようだが、ひとつ大きな不安がある。
どんどん仮想化を進めると、本当に今使っているシステムがどこで動いているのか分からなくなるのだ。
そこで見えない化を進める上で、見えないものを見える化する技術もしっかり考えられている。このツールに関しては最近MSの高添えさんがBlogに書いてくれているのでそちらをご参照ください。
さてこのようによって我々が利用しているサービスやシステムはクラウド側へ行ってしまう訳だが、ではどやってそのあちら側へアクセスするか?に関しては現状ほとんど議論されていない。つまり、PC、ブラウザ、携帯端末を通して~ということしか考えられていないのだ。
次は自論になるがクラウドへのアクセスについて考えてみよう。
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