2007年9月19日水曜日

構想と理念

ここんところLiveを活用しての新しいサービスを模索している訳だが
やはり一人では限界になり、若葉堂さんへ開発依頼。
今やろうとしていることはLiveの中継をブラウザで見つつ、
同じ画面で不特定多数のユーザとチャットが出来ること。
んで開発を頼んでいる途中でこんな質問が来た。

「行き着くところ(コンセプト)はなんですか?」

ちょっと真面目に語ってみよう。

ここ最近の大きなWebネタはyoutueに始まり、日本ではニコニコ動画となった。
youtubeが世の中にある面白い映像や人物を世の中に配信し、
ニコニコ動画はそれにコメントが出来るようにして
皆で同じ物を見ることへの面白さ、
また作品そのものを別の楽しみ方にすることに成功した。

これらとLive映像&不特定多数のチャットはどこが違うのか。

最近色々出先で映像を流しながらMessengerで複数人とチャットをしていて
いくつかわかったことも含めて書いてみます。

1、「ユーザは全てブラウザ上でサービスを楽しめること」
まずはこれ。重要。youtubeもニコニコ動画も同じコンセプト。

2、「映像はリアルタイムに限りなく近いこと」
映像を流すにあたって一回サーバへ映像をプッシュしたものを
各ユーザが見に行く形になるのでここに若干のタイムラグが生じる。
はじめは映像を安定させるためにサーバにバッファを設け、
実際の映像と相手に流れる映像には約30秒の時間差があった。
これで何回か中継していたところユーザの不満の第一がこの時間差だった。
こちらも映像を流しながら相手のチャットの反応を待つ訳だが
やはりぎこちなさがどうしても出る。
一方方向の映像配信ならこれは問題にならないのだが
双方向で同じ環境を楽しむという点においてこれは致命傷のようだ。
(現在はサーババッファをなくして約10秒程度のタイムラグとなっている。
配線機器とか変えればもうちょっと早くなるんだろうけどなー)


3、「ユーザのコメントに映像(と音声)で返信する」
これはちょっと意外だったのだが、言われてみれば確かにそうだ。
ようは相手が『ちょ、それはないだろwww』とコメントで書いたことに対して
『いやいや、ありだから』と映像でのリアクションが返ってくるのだ。
これが予想以上に新しくて、面白いらしい。(自分はいつも配信側なので…)
これはyoutubeにもニコニコ動画にも真似出来ないLiveならではの楽しみと言える。

4、「今に変化を与える可能性」
ニコニコ動画であったのだが、全く予期しないコメントにより
元の映像が全く別の意味で昇華されたケースがある。(サンテレビの天気予報とか)
これがLiveに影響することはないのだろうか?
たまたまLiveしていた映像を、たまたま見た人があることに気がつきコメントをし、
現地の人がそのコメントに影響を受けて本来全くなかった行動をする。
これは完全に未知の世界であり、大きな可能性は秘めていないのか?
基数が大きくなればなるほど色々な変化が世の中に現れるだろう。
自分はちょっとそれを味わってみたいと思うのだ。

依頼に対する自分の回答はこれら4つを叶えるサービスを作りたい。
きっと新しい楽しみ方ができるはずだ。

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